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歯周病のセルフケアと医院での治療方法|インプラントコラム

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歯科コラム

歯周病のセルフケアと医院での治療方法

歯周病は、歯肉の腫れや出血、歯のぐらつき、口臭など、さまざまな症状を引き起こす口腔内の感染症です。放置すると、歯を失うだけでなく、全身の健康にも影響を及ぼします。しかし、適切な治療とセルフケアを行うことで、歯周病は改善を見込めます。

本コラムでは、歯周病の症状や進行、セルフケアの方法、医院での治療方法まで詳しくご紹介いたします。健康な歯を維持するためにもぜひご参考にしてください。

歯周病の代表的な症状|セルフチェックの方法もご紹介

歯周病は、歯肉の炎症から始まり、やがて歯を支える骨や組織が徐々に痩せ衰える疾患です。初期段階では自覚症状が少ないため、セルフチェックが有効です。

以下の項目に該当する場合は歯周病の可能性があります。ご自身でチェックしてみましょう。

<歯周病のセルフチェック>
  • 歯磨き時に歯肉から血が出る
  • 歯肉が赤く腫れている
  • 歯と歯の間の歯肉が下がっている
  • 歯がグラグラする
  • 口臭が気になる
  • 口の中に異物感がある

歯周病は進行するにつれて歯根周辺の歯肉や顎骨の状態が悪化し、各症状が現れます。セルフチェックで歯周病の兆候を早期に発見し、症状に該当するようであれば、早めに当院やかかりつけの歯科医院への受診をおすすめします。

歯周病予防に効果的なセルフケア方法

歯周病を予防するためには、適切なセルフケアが欠かせません。正しいブラッシングや歯間ブラシの使用といった日々のケアが歯周病予防に効果的です。例えば、以下に示すセルフケアのチェックリストを活用して歯周病を予防しましょう。

<歯周病予防のセルフケア>
  • 1日2回以上、歯ブラシとデンタルフロスを使って丁寧に歯磨きをしている
  • 歯ブラシの毛先を歯と歯肉の境目に45度の角度で当て、小刻みに振動させるようにしている
  • 歯間ブラシやデンタルフロスを使って歯と歯の間の清掃をしている
  • ブラッシングに力を入れすぎない

すべての項目にチェックが入るように、毎日のセルフケアを心がけましょう。

また、3〜6ヶ月に一度のペースで歯科医院の専門的なクリーニングを受けることで、自分では落としきれない汚れや歯石を除去し、歯周病の再発を防げる可能性が高まります。

歯科医院における歯周病の治療

歯科医院での歯周病の治療は以下の3つです。

スケーリング
歯石やプラークを除去する基本的な処置
ルートプレーニング
歯周ポケットの原因に直接アプローチ
歯周外科
重度の歯周病に対する外科的治療

それぞれ解説いたします。

スケーリング
歯周病を治療するときは、スケーリングが一般的です。スケーリングとは、歯の表面に付着した歯石やプラークを除去することです。歯石やプラークは、歯周病や口臭の主な原因です。それらを取り除くことで、歯周病の進行を食い止め、歯ぐきの炎症の改善が期待できます。
スケーリングは、基本的に麻酔なしで実施します。しかし、歯ぐきの炎症が強い場合や、歯の根元の深いところまで歯石がたまっている場合は、麻酔を使用することがあります。スケーリングをしたあとは歯の表面がツルツルになり、歯ぐきの腫れや出血が改善されます。また、口臭の原因を取り除けるので、口臭の改善にも効果的です。
しかし、スケーリングはあくまで歯周病の基本的な治療方法です。歯周病が進行している場合は、スケーリングだけでは不十分な場合があります。そのような場合は、ルートプレーニングや歯周外科などの治療が必要になることもあります。
ルートプレーニング
歯周病が進行すると、歯と歯ぐきの間の溝が深くなり、歯ぐき内部に「歯周ポケット」といった空間が生まれます。歯周ポケットが深くなると、その中に歯石やプラークがたまり、歯周病を悪化させる原因になります。
ルートプレーニングは、歯周ポケットの原因となる歯石や細菌を直接取り除く治療法です。歯周ポケット内の歯石を除去し、歯根の表面に付着した細菌や感染した歯周組織を取り除きます。歯石の除去により歯周ポケットの深さを改善できるため、歯ぐきと歯の間の溝を正常な状態へと回復します。
治療後は歯周ポケットが浅くなり、歯ぐきの腫れや出血の改善が期待できる治療方法です。
歯周外科
歯周病が重度になると、スケーリングやルートプレーニングといった歯周基本治療だけでは、十分に改善できない可能性があります。その場合には、歯周外科での治療が必要です。
歯周外科は、歯ぐきを切開して、医師が直接確認しながら歯石やプラークを除去する治療法です。歯周ポケットが深い部分は、歯ぐきを縫い合わせて浅くします。歯周外科は、局所麻酔を使用するため手術中の痛みはほとんどありませんが、術後は一時的に腫れや痛みを感じる場合があります。しかし、術後のケアを適切に行えば、数日で回復に向かうので歯科医師の指示に従いましょう。

歯周病治療後のケアとライフスタイルの見直し

歯周病を治療しても、歯磨きを怠ったり、喫煙を続けると歯周病が再度悪化するリスクがあります。再発防止には、歯磨きやうがいなどのセルフケアだけではなくライフスタイル(生活習慣)の見直しも重要です。

ライフスタイルの見直しとして、以下が挙げられます。

  • ・バランスの取れた食生活を心がける
  • ・ストレスをためすぎない
  • ・禁煙する

歯周病は、放っておくと全身の健康にも影響を及ぼします。歯周病菌が血管の中に入り込んで、動脈硬化や心臓病、糖尿病などを引き起こすリスクが高くなるといった研究結果も発表されています。そのため、日頃からのセルフケアと定期的な歯科検診が何より大切です。自分の歯と歯ぐきの健康は、自分で守る意識を持ちましょう。

ご自身の歯周病が気になる、セルフケアの方法がわからないなどあれば、ぜひ当院にご相談ください。当院では、経験豊富な歯科医師と歯科衛生士が、患者さまに合わせた治療計画を立案し丁寧にご説明いたします。また、早期発見・早期治療に努め、患者さまの歯周病改善と予防をサポートいたします。

Q1:歯周病は自分で治せますか?
A1:歯周病の初期段階であれば、正しいセルフケアにより改善が期待できます。ただし、歯周病が進行している場合は、歯科医院で専門的な治療を受ける必要があります。セルフケアと医院での治療を組み合わせることが、歯周病の改善と予防に効果的です。
Q2:歯周病はどのくらいの期間で進行しますか?
A2:歯周病の進行速度は個人差が大きく、口腔内の状態や全身の健康状態、生活習慣などによって異なります。一般的に、歯肉炎から歯周炎への進行は数ヶ月から数年かかるといわれています。ただし、喫煙者や糖尿病患者など、他の要因によるリスクを持つ人は、歯周病が急速に進行する可能性があります。定期的な歯科検診とセルフケアにより、歯周病の早期発見と進行予防が可能です。
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