インプラント治療を始めるにあたって、懸念事項のひとつとして治療期間が挙げられるでしょう。そこで、まずは一般的なインプラントの治療期間についてお伝えします。個人の状態や症例などによる差はありますので、目安として考えてみてください。
一般的には上顎で3か月、下顎で2か月ほどの期間がかかります。骨を造る治療を行なう場合には4~6か月ほどかかる場合もあります。したがって、しっかりとお口の状態を歯科医に確認してもらってどのくらいかかるのか診断してもらいましょう。
この治療を選択する人の中には、歯周病が原因で歯を失ったことがきっかけで始められる方が多くいらっしゃいます。歯が抜けてしまっても、忙しい、面倒などの理由でそのままにしておくというのは問題です。噛み合わせが悪くなり、他の歯や顎にまで影響が出る恐れがあるからです。手遅れになってしまう前に、できるだけ早く信頼できる医師に相談しましょう。早期治療は重要です。
しかし、インプラントの施術をしてしまえば全て解決できるわけではありません。もともと歯を失うことになった原因である歯周病の解決をすること、今後も予防を続けていくことが必要だからです。歯そのものだけではなく、土台となる歯茎や骨が大切ということです。
一度インプラント施術を行なってから以降、末永く治療やケアを続けていかなければなりません。ケアや健診などを怠ると、インプラント周囲炎という歯周病と同じような炎症を起こしてしまう恐れがあります。そのため、今後もずっと健診や相談を続けていけるような信頼できる歯科医を見つけることが重要です。
定期健診やブラッシング指導などは、歯科医と相談しながら続けていきましょう。普段の歯磨きではできない、専門器具を使ったクリーニングを行なうことで、お口の状態を良好に保つことができます。また1年に一度はレントゲンを撮って、インプラントの状態を詳しくチェックすることをおすすめします。