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インプラントの耐久年数について|インプラントコラム

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歯科コラム

インプラントの耐久年数について

自然な噛み心地や見た目の美しさが人気のインプラントですが、「どれくらい使えるのだろう?」と、インプラント自体の寿命を気にされる方も多いようです。今回は、気になるインプラントの耐久年数(寿命)についてお伝え致します。

インプラントの耐久年数はどれくらい?

インプラントの耐久年数(寿命)は、一般的には10年〜20年以上といわれています。厚生労働省の調査によると、インプラントが脱落することなく残っている年数は、10〜15年後で9割以上という結果でした。つまり、20年以上快適に使い続けている方も珍しくはなく、適切なメンテナンスを行えば、長く使用できるといえるでしょう。

ちなみに、世界で初めてチタンを使用したインプラントが臨床応用されたのは、1965年のことでした。スウェーデンのブローネマルク博士によってインプラント治療を受けた患者さんは、インプラントを装着してから亡くなるまで40年以上もの間、問題なく使い続けていたといいます。以来、技術の進歩や材料の改良により、インプラント治療はますます一般的になり、高い耐久性が報告されています。

インプラントの寿命を延ばすためには?

インプラントの耐久年数には、口腔内の状態や適切なメンテナンス、患者様の体質など、さまざまな要因が影響します。装着した歯は、虫歯にはなりませんが、何らか要因により寿命を縮めてしまうこともあります。インプラントに影響を与えるおもな要因は以下の3つです。

  • ・インプラント周囲炎(歯周病)などの口腔内疾患
  • ・喫煙の習慣
  • ・歯ぎしりや噛み合わせなどの外力によるダメージ

インプラントは、顎の骨に人工歯根を埋め込んで固定する治療法です。メンテナンスを怠ってしまうと、天然の歯と同様に歯周病の症状を起こすことがありますが、これをインプラント周囲炎と呼びます。歯周病は、歯周病菌の感染によって、歯肉や骨が炎症を起こす疾患です。歯周病菌の増殖により、インプラントを支えていた周りの歯茎が炎症を起こし骨が溶けてしまい、最終的にはインプラントを支えきれなくなってしまいます。

また、喫煙習慣がある患者さんは、歯肉の血流悪化からインプラント周囲炎を起こす確率が高くなる傾向にあります。さらに、歯ぎしりや噛み合わせ、食いしばりなどで極端な負担が歯にかかると、インプラントが損傷して外れてしまうこともあり対策が必要です。

インプラントは適切なメンテナンスが重要

インプラントの寿命を延ばすためには、適切なメンテナンスが欠かせません。メンテナンスの基本は毎日の歯磨きですが、それだけでは不十分です。必ず歯科医で定期的なメンテナンスを受け、お口の衛生を心掛け、インプラントと長く上手に付き合っていきましょう。

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