金属アレルギーがあるとインプラントはできない？|インプラントコラム

インプラント治療では、金属を顎の骨に埋め込むことになります。そのため「金属アレルギーがあるとインプラントはできないのか」と疑問に思う方もいるかもしれません。今回は、インプラントと金属アレルギーの関係性について解説します。

インプラントと金属アレルギー

基本的に、金属アレルギーの方でもインプラント治療を受けられるケースが多いです。理由はインプラントに使われる金属の材質にあります。インプラントに使われるのはチタンという金属で、身体親和性が高く、アレルギーが起きにくいという特徴があります。そのため、金属アレルギーの方でも多くの場合はチタンにアレルギー反応を起こさず、インプラントを問題なく使えるのです。ただし、絶対にアレルギーを起こさないというわけではありません。チタン製のインプラント体といっても純度は製品によって異なるため、わずかな混合物の金属に対してアレルギーを起こす可能性があります。また、チタンアレルギーの場合はインプラント治療を受けることは難しくなります。

金属アレルギーの人が治療を受ける際の注意点

金属アレルギーの方がインプラント治療を受ける際には、以下のようなポイントに気をつけましょう。

パッチテストを受ける

アレルギーが心配な方は、事前にパッチテストでアレルギーの原因を明らかにすることで、安心して治療を受けられます。皮膚科のほか、歯科医院でパッチテストができる場合もあるので、気になる方は歯科医に相談しましょう。

アレルギーを起こさない被せ物を選ぶ

インプラントのかぶせ物は、いくつかの素材から選択できます。「オールセラミック」・「ハイブリッドセラミック」・「ジルコニア」などの金属を使わない素材を選ぶことで、金属アレルギーを心配せずにインプラントを入れられます。

純チタン製のインプラントを使う

インプラント体の素材には、チタン99.8％の純チタン製と、ほかの金属を混ぜたチタン合金があります。金属アレルギーがある方は、アレルギーの発症リスクがより低い純チタン製のインプラントを選択すると良いでしょう。