インプラントの成功率は、気になるポイントの一つですよね。今回はインプラントの成功率や失敗する原因、成功率を高めるために注意するべき点について解説します。
インプラントの成功率
インプラントの成功率は、約98%とされています。治療する部位や医師の技術力、メンテナンスの状況などによって個人差はありますが、基本的には成功率の高い治療といえるでしょう。適切なメンテナンスを行なえば10年以上インプラントが残存することも多く、天然歯の代わりとして長期間使用できる安定性の高い治療法です。
インプラントが失敗する原因
インプラントの成功率は高い水準にありますが、脱落や動揺などのトラブルが起きてしまうケースもあります。次にインプラント治療の失敗につながる原因を解説します。
- 1.メンテナンス不足
- インプラントを維持するためには、歯磨きなどの適切なメンテナンスが欠かせません。インプラントの周囲に歯垢や歯石が溜まると、細菌が繁殖してインプラント周囲炎を引き起こします。そうなると歯茎の腫れや出血などの症状が現れ、悪化するとインプラントが脱落してしまう可能性があるのです。
- 2.喫煙
- 喫煙もインプラントの成功率に悪影響を及ぼします。インプラント治療の際には外科手術で骨にインプラントを埋め込みますが、喫煙によって血流が悪くなると、インプラントと骨の結合に支障が出てしまいます。そのため、治療後にインプラントがぐらついたり外れたりというトラブルのリスクが高まってしまうのです。また、唾液の分泌量が低下することで、先述した歯周炎も引き起こされやすくなってしまいます。
- 3.クリニック選び
- インプラントの成功率には、医師の技量やクリニックの設備なども大きく関わります。価格だけを重視して経験の浅い医師や十分な設備が整っていないクリニックを選んでしまうと、治療の失敗につながる可能性もあります。