インプラントの種類について
インプラントにはさまざまな種類やメーカーが存在します。何を基準に選べばよいのか迷ってしまう方もいるのではないでしょうか。今回はインプラントの種類やおもなメーカーをご紹介します。
インプラントの構造と種類
インプラントの構造は、フィクスチャー(人工歯根)とアバットメント(支台)、上部構造物(人工歯)の3つのパーツから成ります。パーツの構成によって分類されており、フィクスチャーとアバットメントが一体となった種類が「ワンピースタイプ」、分かれている種類が「ツーピースタイプ」です。構造だけでなく、形状や材質などにもさまざまな選択肢があります。基本的に医師が診察を踏まえて安全性や機能性などを検討し、使用するインプラントを判断することになります。
おもなインプラントのメーカー
インプラントのメーカーは、世界に100種類以上も存在します。海外製と日本製の代表的なメーカーやメリット・デメリットを紹介します。
- 【海外メーカー】
- 世界4大インプラントと呼ばれる代表的なメーカーは、次の4社です。
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- ・ストローマン
- ・ノーベルバイオケア
- ・ジンヴィ
- ・アストラテック
上記の海外メーカーのメリットは、世界で信頼されている品質と安全性の高さです。また、世界中の多くのクリニックで取り扱われているので、国内外を問わずに治療が受けられます。一方で、日本人の骨格に合わなかったり、輸送に時間がかかったりする点がデメリットです。
- 【国内メーカー】
- 代表的な日本製のメーカーは次の2社です。
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- ・京セラインプラント
- ・CGインプラント
国内メーカーの特徴は、日本のものづくり技術による精度の高さです。また、ほとんどが国内生産なので、海外製と比べて輸送が安定しています。デメリットは、世界4大メーカーに比べてシェアが少なく、治療できる場所が限られる点です。特に海外では取り扱っていない可能性が高いため、海外移住の予定がある場合は注意が必要です。
自分に合ったインプラントを選ぼう
インプラントには、構造や形状、材質などによってさまざまな種類があります。メーカーも100種類以上と選択肢が豊富で、クリニックごとに取り扱う種類が異なります。希望のメーカーからクリニックを選ぶのも、医師に相談して種類やメーカーを決めるのもよいでしょう。自分の症例や状況に合わせたインプラント選びが大切です。