歯科コラム

インプラント治療は痛いの?

インプラント治療は外科治療を伴う大がかりな施術のため、手術中の痛みに怖さを抱いている患者様も多いでしょう。たしかにインプラント治療は歯肉を切開し、顎の骨にドリルで穴を空けてインプラントを埋め込み、そこに人工歯を装着していきます。

しかし手術中は麻酔を投与するため、強い痛みを感じることはありません。麻酔の効き方には個人差があるため、途中で効果が切れる可能性もありますが、必要に応じて追加投与していき、患者様が痛みを感じないように努めますのでご安心ください。

実際、インプラント治療は手術中よりも、手術後に痛みを感じることが多いと言われます。麻酔が切れてから2日から3日は抜歯に近い痛みが出てくるため、処方した痛み止めを服用する必要があります。またインプラントを埋め込むだけでなく、顎の骨の量を調節した患者様の場合は、腫れを伴う痛みも出てくるので注意が必要です。

手術後5日ほど経つと痛みは段々と引いていきますが、埋め込んだ人工歯根が顎の骨に定着するまで1ヶ月ほどかかるため、その期間中に歯に負担をかけたり、患部に衝撃があったりすると大きな痛みが生じる可能性が高くなります。硬い食べ物は歯に負担がかかりやすく、鼻をかむ際も患部に衝撃が加わるので注意して行ないましょう。

また、体温が上がるような行為は血流を促進させるため、患部に痛みや疼きが出てきます。高温過ぎる入浴、激しい運動、辛い食べ物の摂取は痛みや炎症が起こりやすくなるため、控えてください。インプラント治療後の痛みは長くても1週間から2週間で治まります。

しかし、これ以上の期間痛みや腫れが続いている場合、施術が成功していない可能性、もしくは別の要因で痛みが出ている可能性が高いため、痛みが治まらない際はすぐに歯科医院にご相談ください。強い力で歯磨きをするなど、患部に過剰に刺激を与えて施術部分を傷つけている可能性もあるので、歯科医院でインプラント治療後に行なう歯磨きの方法をしっかり学んでおきましょう。