歯科コラム

歯周病の症状について

歯周病チェック項目で挙げたように、歯周病を疑う症状には様々なものがあります。しかし、初期段階ではほとんど自覚症状を感じられないこともあり、知らないうちに進行している場合が多いのが特徴です。

症状が悪化していくと、歯を支える働きをする歯肉や歯槽骨が細菌の炎症によって弱くなり、最終的には歯が抜けてしまう、あるいは抜歯の治療法しか施せないこともあるため、早期発見と治療が重要です。

歯周病は年齢に関わらず感染リスクがある病気ですが、年齢を重ねると若い時よりも免疫力が低下することで歯周病にかかりやすく、進行スピードが速くなります。また、若い時よりも抵抗力が落ちるため、治療を行なっても治りにくくなります。

初期段階で治療を始めた場合はおよそ数ヶ月程度で治癒できますが、進行が進んでから治療を行なう場合は、歯肉の切開や骨の移植、抜歯などといった外科治療が必要になるため、時間がかかるだけでなく、元々の歯の状態に戻らないことがほとんどです

歯周病によって歯がしっかりと支えられていない、または歯そのものが抜けてしまった場合は、うまく咀嚼することができず食べられるものに制限が出てしまいます。好きなものが食べられないだけでなく、栄養に偏りが出てくることで体重減少を引き起こしたり、栄養不足による体調不良に陥ったりする場合もあります。

このように歯周病は連鎖的に様々な健康問題を引き起こす可能性が高く、取り返しのつかない状態になってから後悔する前に、日頃からしっかりとケアを行なうことが大切です。

先にご紹介した歯周病チェック項目で思い当たる症状がないかを確認し、少しでも気になる症状がある場合は歯科医師にかかるようにしましょう。また、自分では歯周病の疑いがあるかわからないこともあるので、症状がなくても定期的に歯科にかかることで予防することができます。

当院ではご自身の歯磨きでは取り除けない歯石除去はもちろん、ブラッシング指導も行なっていますので、お気軽にご来院ください。